放射の分野で学ぶことの意味と流れを紹介します。
1.放射と生命と気象
太陽エネルギーは生物が生きていくために不可欠です。
また、様々な気象現象を引き起こす要因の一つともなっています。
なぜなら太陽エネルギーは気温と密接な関りがあるからです。
生物が生きていくためには地球上の気温が適切な範囲にとどまっている必要があります。つまり、暑すぎても寒すぎてもダメということです。
気象についても気温が極端になれば極端な現象が起きて生物が生きていくのが難しくなります。
適度な気温を維持するには太陽エネルギーと地球との間の独特で密接な関係が求められます。
それで太陽エネルギーを放射と言い換えれば、「放射」の分野で学ぶことを簡単に言えば次の文章になります。
『どうしたら丁度いい気温になるか』
この質問の答えを放射の記事で考察します。
加えて虹などの大気光象が発生する仕組みについても考察します。
これは、人間が「美しい!」と感動するというところに意義があります。
全体の大まかな流れは以下のようになります。また、関連するページも紹介します。
2.放射とは何か?
太陽エネルギー、放射、電磁波、いろいろな言葉が出てきますが、それぞれの意味を確認します。また、電磁波の性質についても簡単に取り上げます。
⇒ 「放射とは(放射1)」
3.地球が受ける太陽放射
<丁度いい位置>
ちょうど良い気温になるには、エネルギーの源である太陽と地球の位置関係が重要です。そこで、この項目では次の内容を学びます。
1. 太陽の表面温度
2. 太陽と地球の距離
3. 距離の逆2乗則
4. 太陽定数
4.地表が受ける太陽放射
<丁度いい角度>
1. 太陽の高さ(太陽高度角)
⇒ 「地球と地表が受ける放射強度(放射2)
2. 太陽高度角を決める要素
⇒ 「南中高度角と赤緯(放射3)」
5.太陽放射と地球放射
<熱をもらえば熱を逃がす>
1. 黒体とは?
2. 放射に関する法則
⇒ 「放射に関する法則(放射4)」
3. 太陽放射と地球放射
4. 放射特性と放射強度
6.放射平衡
<ちょっと寒すぎ>
1.放射平衡温度(大気なし)
⇒ 「放射平衡温度の求め方(放射7)」
7.温室効果
1. 温室効果ガス
⇒ 「放射平衡と大気による波長別吸収(放射5)」
2. 地球大気の熱収支
⇒ 「地球大気の熱収支(放射8)」
3. 放射平衡温度(大気あり)
<やや暑い>
4. 放射対流平衡温度
<丁度いい~>
⇒ 「温室効果と放射収支(放射9)」
8.散乱と大気光象
<美しい!>