大規模な大気運動の分野では、南北熱輸送、大気の大循環、偏西風などを学びます。
1.熱と空気の関係がかぎ
南北熱輸送、大気の大循環、偏西風は全て原因と結果で相互に結びついています。模式図「大規模な大気運動 総観図」 をご覧ください。

図の右上に熱(赤)と空気(黄色)とありますね。私は熱、空気、水が気象の3要素であると考えます。
大規模な大気運動が関わるのは熱と空気です。(正確には水も関わっていますが、詳しくなるので省略します。)
簡潔に説明すると、熱の偏りで空気が動き、空気が動いて熱の偏りが解消されるということです。(完全に解消されるのではなく小さくなります。)
2.地球は球形
大規模な大気運動の根本原因は地球が球形であることです。
球形であるため、低緯度と高緯度とでは太陽の高さが違ってきます。
そのため、単位面積当たりに受け取る太陽エネルギーは低緯度で多く高緯度で少なくなります。
当然、赤道付近は暑く極付近は寒くなります。
この温度差により地球規模の対流が起き、熱い空気が低緯度側から高緯度側へ、冷たい空気が高緯度側から低緯度側へと南北方向に移動します。これが大気の大循環です。
大気の大循環により大気の温度差が小さくなります。
3.地球は自転している
もう一つ重要なのは地球が自転していることです。
自転により大気を含め地球上の動く物体にコリオリ力が働きます。
温度差による南北方向の風は特に中緯度でコリオリ力により東向きに変えられ西風となります。
この強い西風が偏西風となります。
偏西風は蛇行するため、いわば空気がかき回され、暖かい空気が高緯度側へ、冷たい空気が低緯度側へ移動します。
中緯度・高緯度ではこうして温度差が小さくなります。
4.リンク集
4-1. 南北熱輸送
4-2. 大気の大循環
4-3. 偏西風
◇ 偏西風の吹く範囲
◇ 傾圧大気
「傾圧大気の定義と等温面の関係」など
◇ 偏西風波動
◇ 傾圧不安定波
「偏西風、低気圧に寄り道(傾圧不安定波1)」以下、傾圧不安定波18まで
4-4. その他
◆ 大気運動のスケール
時間スケールと水平スケールの関係です。
◆ 気団
「気団の分類(気団1)」以下、気団2~6
この後も内容を充実させていきますね。
