気団の分類(気団1)

気団の分類

日本の四季は気団で説明できる。おおざっぱに言えばそういう事でしょう。

気団は大規模な大気運動で高気圧、前線、暑さ、寒さ、台風など生活に直接かかわってくるものなので、ここで取り上げることにしました。

1.気団とは

1000km以上の広い範囲にわたって、気温や湿度がほぼ一様になっている空気の塊(「よくわかる気象・天気図の読み方・楽しみ方」成美堂出版)

「一般気象学」(小倉義光著「東京大学出版会」)では次のように説明されています。

大陸や海洋のように、水平の広がりが1,000km以上にわたって表面の状態が一様である地域に、大気が長い間(たとえば1週間以上)停滞していると、特有の性質をもった空気の塊ができあがる。これを気団という。

2.気団の分類

気団の分類

気象学者のトール・ベルシェロンは温度と湿度に着目し次の要素により気団を分類しました。

大陸=continent、海洋=maritime

北極=Arctic、寒帯=Polar、熱帯=Tropical、赤道=Equator

そして、それぞれの頭文字を取ってアルファベット2文字で表しました。図は北半球の気団をこの分類方法で表現したものです(円が地球です)。例えば cP は寒帯大陸性気団を示しています。

なお、日本を含む偏西風帯ジェット気流の影響で高気圧や低気圧が交互に通過して天気が絶えず変化するので大規模な気団は発生しません。

気団の名称と温度、湿度との紐づけは次の通りです。

温度・・北極、寒帯、熱帯、赤道

湿度・・大陸性(乾燥)、海洋性(湿潤)

3.日本付近の気団

日本に影響を及ぼす気団は5個あります。

それぞれの気団は特有の高気圧、季節、日本への影響などにより次のように整理できます。

名 称 高気圧等 記号 性 質 時期 備考
シベリア気団 シベリア高気圧 cP 寒冷・乾燥 日本海側に大雪

オホーツク海気団

オホーツク海高気圧 mP 低温・湿潤 梅雨・秋雨期 梅雨寒、冷害
揚子江気団 移動性高気圧 cT 温暖・乾燥 春・秋 さわやかな晴天
小笠原気団 太平洋高気圧 mT 高温・湿潤 蒸し暑い晴天
赤道気団 台風等 mE 高温・湿潤 夏・秋 集中豪雨

これらを踏まえて気団を日本地図に当てはめると次の図にまとめられます。(CraftMAPの地図を加工)

日本周辺の気団

3-1

楕円が気団、その上の球が高気圧です。

シベリア高気圧のように球が平べったくなっているのは背の低い高気圧を表しています。

逆に太平洋高気圧のように球が上に伸びているのは背の高い高気圧を表しています。

赤道気団だけは高気圧ではなく主に台風と共に日本にやって来ます。

3-2

青い線の北側は低温の気団、南側は高温の気団です。

また、黄色の線の北西側(大陸側)が乾燥した気団、南東側(海洋側)が湿った気団です。

それぞれの線は気団の存在する方角をイメージしたもので厳密なものではありません。

3-3

季節の変わり目に2つ以上の気団がぶつかると前線が生じることがあります。

次回からはそれぞれの気団の特徴と日本への影響をさらに考えていきます。