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大気の鉛直構造 大まとめ

大気の鉛直構造

宇宙との境から地面との境まで地球大気の鉛直構造はどうなっているか?今回、改めてまとめてみました。

「気象の全体像」というイメージ図を見てください。PCだと記事の右側に、スマホだと記事の後に載っています。

その中の「1 大気の構造」と「5 大気の力学と運動」の分野の両方に係わる部分と考えてください。

大気圏に関しては「大気の鉛直構造(大気の構造1)」に、より詳しく説明されていています。

上記(下にもあります)の図は大気の鉛直構造について宇宙から地面までを整理したものです。順を追って説明します。

◆ 大気圏(左側の図)

これは先ほど紹介した記事「大気の鉛直構造(大気の構造1)」に載せた図を簡略化したものです。この区分けは主に温度によって分類されたものです。

大気圏の一番下、地上から11kmくらいまでが「対流圏」です。主な気象現象は対流圏の中で生じています。

◆ 対流圏(真ん中の図)

対流圏を大きく引き伸ばしました。対流圏のほとんどは「自由大気層」です。

高層天気図は主に自由大気層での天気図です。

下の方の小さなピンクの部分は「大気境界層」と呼ばれる層になっています。

大気の鉛直構造

◆ 大気境界層(右側の図)

その大気境界層を大きく引き伸ばしました。大気境界層は地上からおおよそ1km までに当てはまります。この大気境界層はさらに三つの層に分けられます。

上から移行層、摩擦層、接地層です。

 ● 移行層は厚さがおおよそ200m くらいで、自由大気に接しています。

 ● 摩擦層は大気境界層のほとんどを占めています。

 ● 接地層は地上から10m から100m 位までで、私たちはこの中で生活しています。

大気境界層についてはこの後の幾つかの記事で詳しく取り上げる予定です。

今回は宇宙と地球の間の全体像を大まかに取り上げてみました。