今年(2018年)はメリハリのある梅雨になりそう。つまり陽性の梅雨になる、ということを気象予報士の森さんが言っていました。
本日(2018/06/06)気象庁は中国地方から関東甲信越にかけての梅雨入りを発表しました。
草々ですが今年の梅雨の特徴を森朗氏がTBS「ひるおび!」で解説していました。
そこで、「天気予報の解説の解説」をしてみます。
陽性の梅雨
ちなみに「陽性の梅雨」とは以下の特徴を持っています。
「強い雨が降ったかと思うと晴天が現れたりするような、雨の降り方の変化が激しい梅雨。
気温は高めになることが多い。」
人間で言うと喜怒哀楽が激しい人ということでしょうか?
陽性の梅雨は西日本で多いようです。
陰性の梅雨
対して「陰性の梅雨」とは
「あまり強い雨にはならないが、曇りや雨の天気が長く続く梅雨。気温は低めになることが多い。」
物静かで忍耐強そうですね。本州の東側で多いようです。
2017年の梅雨はどうだった?
今年の梅雨の特徴を見るために森さんは昨年(2017年)の梅雨について解説していました。
2017年の梅雨(特に後半)は・・・
1.ラニーニャ現象
2017年 ラニーニャ現象が起きていた。
(ただ、気象庁のホームページには2017年の梅雨の時期はラニーニャもエルニーニョも起きていないとありました。実際どうなんでしょう?)
2.太平洋高気圧
全体として大きくなるというよりは、西側に張り出している。
3.梅雨前線
西に張り出した太平洋高気圧が梅雨前線を西側で持ち上げて全体で右肩下がりになっている。
4.湿った空気
同様に西側に張り出した太平洋高気圧の影響で、高気圧の縁を進む湿った空気が九州の西側から九州北部にかけて流れ込んだ。
5.大雨
九州北部で湿った空気が山にぶつかり大雨が降った。
陽?陰?
2017年は地域によって、また時期によって雨の降り方が異なる陽性の梅雨だったみたいですね。
今年(2018年)の梅雨はどうなる?
(2018年の梅雨はまだ始まったばかりなので、あくまで森さんの予想です。)
1.ラニーニャ現象
梅雨の時期にはラニーニャ現象は終息している。
(記事の最後に気象庁の見解をホームページから引用してあります。)
2.太平洋高気圧
北側に張り出している。
3.梅雨前線
右肩上がりで北上傾向にある。
4.湿った空気
高気圧の縁に沿って特に西日本の太平洋側に流れ込む。
5.大雨
湿った空気は西日本の太平洋側の山にぶつかって大雨を降らす。このためこの地方では前線から離れていても大雨が降りやすい。
陽?陰?
この予想だと前線が北に偏るため陽性の梅雨になりそうです。陰性の時はオホーツク海高気圧が強く、前線が本州の南にべったり付くような気圧配置ですから。
以上、森さんの解説を私が受け止めた説明です。
さて、これからどうなるかな?
気象庁ホームページから引用
平 成 30 年 5 月 11 日
気 象 庁 地 球 環 境・海 洋 部
エルニーニョ監視速報 (No. 308)
2018 年 4 月の実況と 2018 年 5 月~2018 年 11 月の見通し
- ラニーニャ現象が続いているとみられる。
- 今後春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高い(90%)。
- 夏は平常の状態である可能性が高い(70%)。