水深50mが台風を支える

台風は海水をかき回して海水温を下げる働きがあるので、同じ場所に留まっていれば勢力は衰えるはずです。

ところが、ノロノロ台風5号(「ノルー」という名前が付いてる)は速度がゆっくりな割にはあまり衰えません。なぜでしょう?

その点について昨日(2017/08/06)のNHKの朝の番組の天気予報のコーナーで気象予報士の南さんが興味深い説明をしていました。

上記の図は気象庁ホームページに載っている日別表層水温(水深50m、8月6日11:00頃)に台風5号の進路を書き加えたものです。(進路はおおよそのものです。)

少し分かり辛いかもしれませんが、赤い色のところは水温が25℃以上あります。濃い紫色の線が台風の進路です(8月7日まで)。

日本近海では水温が高いのがわかります。

南さんはこの日別表層水温(水深50m、8月5日11:00頃)を使って次のように説明していました。

 「台風5号が海水を少しかき回しても底の方の水温が高いため、なかなか衰えない。」

なるほど!こんな情報も活用するのですね。


 水深50mのまとめ

 台風の勢力を推測するには水面下の温度も考慮する必要がある