この先の天気の予報や情報といっても普段テレビで見る天気予報や週間天気予報の他に早期注意情報、早期天候情報などいろいろあります。
試験対策として考えた時、それぞれの予報・情報が対象とする期間を正確に覚えておく必要があるでしょう。
それで今回、おおよそ2週間先までを扱う予報・情報の期間をまとめて表にしたので、順に説明していきます。
それぞれの予報・情報の詳しい説明は別の記事で扱っていくつもりです。
府県天気予報、週間天気予報などの短期予報はこちらをご覧ください。
1.表の説明
最上段の1から15までの数字は、ある月の1日から15日までを例として挙げたものです。
その下の曜日も例として対応させたものです。
その下の行は「~日先」ということで、例えば7日先は8日月曜日になります。
一番左の列は予報・情報の名称です(枠が小さいので一部 略してあります。)
上から順に説明していきますが、この記事では一つ一つの詳しい説明は省いて、いつからいつまでの予報・情報なのかに焦点を当てて整理していきます。
2.天気分布予報
表では「分布」と記しています。
日本全国を5km四方のメッシュに分け、天気、気温、降水量、降雪量の分布を色で分類して表現しています。
予報期間は今日(現時点)と翌日24時までです。
表で説明すると今日[1日(月)]の現時点と明日[2日(火)]の24時までです。
3.地域時系列予報
表では「時系列」と記しています。
一次細分区域単位で天気、風向風速、気温を表示しています。
次の府県天気予報をもとに作成されています。
予報期間は天気分布予報と同じで今日(現時点)と明日24時までです。
4.府県天気予報
一般に「天気予報」と呼ばれている予報です。
一次細分区域単位で天気、風、波、降水確率、日中の最高気温と朝の最低気温を予想しています。
予報期間は今日、明日、明後日です。
注意したいのは降水確率は今日と明日だけの予報で、明後日の降水確率は週間天気予報での予報になります(内容も少し変わります)。
同様に日中の最高気温と朝の最低気温も今日と明日だけの予報で、明後日の分は週間天気予報に含まれていて、「日中」「朝」ではなく1日の中での最高最低になっています。
このように府県天気予報と週間天気予報は予報期間と予報内容が一部重なっているので注意が必要です。
5.府県週間天気予報
表では「週間天気予報」と記しています。
予報期間は翌日から7日先までです。
「~日先」という場合、翌日を1日先として計算します。
表でいうと、翌日(明日)にあたる2日(火)が1日先、8日(月)が7日先になります。
予報内容は一日ごとの天気、降水確率、3日目以降の予報の信頼度、(1日のなかでの)最高・最低気温、2日目以降の気温の予測範囲、期間における降水量と気温の平年値です。
6.2週間気温予報
週間天気予報の先の2週間先まで(8日先から12日先を中心とした各日の5日間平均)について、地点ごとの最高気温、最低気温と地域ごとの日平均気温を予報します。
8日先から12日先までの予想数値を発表するので、その期間を濃いピンクで表しています。
でも、6日先、7日先までと13日先、14日先の予想気温も計算に取り入れているので、その部分を薄いピンクで表しました。
ちょっと分かりづらいですね。別記事で詳しく取り上げたいと思っています。
気象庁のホームページでも詳しく説明されています。
7.早期天候情報
早期天候情報と次に挙げる早期注意情報(警報級の可能性)は必要が生じた時に発表されます。
『その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。
6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に、(中略)情報を発表します。』(気象庁HPより)
8.早期注意情報(警報級の可能性)
早期注意情報(警報級の可能性)は警報級の現象が5日先までに予想されているときに、その可能性を「早期注意情報(警報級の可能性)」として[高]、[中]の2段階で発表しています。
対象となる現象は大雨、暴風、大雪、波浪、高潮等です。
対象期間は翌日までと、2日先から5日先までと2種類あります。
翌日までの「早期注意情報(警報級の可能性)」は、定時の天気予報の発表に合わせて、天気予報の対象地域と同じ発表単位で発表しています。
対象となる現象は、積乱雲や線状降水帯などの小規模な現象に伴う大雨等から、台風・低気圧・前線などの大規模な現象に伴う大雨等です。
2日先から5日先までの「早期注意情報(警報級の可能性)」は、台風・低気圧・前線などの大規模な現象に伴う大雨等が主な対象です。
以上、足早にまとめてみました。
一つ一つの予報・情報はかなり複雑で盛りだくさんの内容ですし、予報技術も日々進化しているので、こまめに気象庁のホームページをチェックしてください。
このブログサイトでも順に取り上げていくつもりです。