今年の伝統を守って台風19号と20号も東からやって来ます。
20号は19号の後をそのまま追いかけて来るかと思いきや、ちょっと東にズレるようです。
19号は九州の西を北上し朝鮮半島方面に進む予想ですが、20号は19号に比べてやや東寄りに進路を取り、本州か四国に上陸する可能性が大きい予想になっています。
この理由について二人の気象予報士の方々が違う観点で説明していたので簡単に紹介します。
森朗さんの説明(8月20日放送TBSテレビ「ひるおび」)
台風20号は、先に進む台風19号に吹き込む南風に引っ張られて19号の東を進むようになる。簡潔ですね。
桜沢 信司さんの説明(8月20日放送CBCテレビ「ゴゴスマ」)
ポイントは台風が強くなると高気圧も強くなるということです(逆もあり)。
1.台風19号は発達しながら北上し、太平洋高気圧の勢力を強める。(現時点で21日には950hPaまで発達する予想)
2.そのため太平洋高気圧は西に張り出す。
3.台風19号は日本列島に近づけず九州の西を北上する。
4.台風19号は朝鮮半島に上陸し勢力を弱める。
5.そのため太平洋高気圧も勢力を弱め東へと後退する。
6.台風20号は張り出しが弱くなった高気圧の縁を進み本州を直撃する。
気象予報士が違えば見解や解説も違ってきますね。正しい間違いということではなく、異なった観点から見たり、どの部分を強調するかで内容が変わってきます。これも気象コーナーを見る楽しみです。