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高層天気図の考え方(高層天気図1)

高層天気図のイメージ

高層天気図では地上からの高さによって高気圧・低気圧を表す そうだ。

地上天気図のように単純に ~hPa で表せばいいのに・・とぼやいてもしょうがないので...

地上天気図と高層天気図とでは気圧の高低の表現方法は違いますが、同じことを言っている、なぜそう言えるかをこれから考えます。

1.地上では

● この図は大気の鉛直断面図です。

● 一番下の茶色い部分が地面です。地上には二つの地点、A、Bがあります。

● Aの上の気柱(青)は冷たくて体積が小さいため背が低くなっています。

● Bの上の気柱(赤)は暖かく体積が大きいため背が高くなっています。

● 黄色い〇(丸)は空気分子をイメージしたものです。説明を分かり易くするために〇(丸)1個を100hPa分とします。

● どちらの気柱にも〇は10個あり、地上(海抜0m)での気圧はともに1000hPaとして考えます。

2.一定高度で比べると

● 地上天気図のように一定高度での気圧を比べるために、この例では地上 8500m 地点を設定します。

● A上空の 8500m 地点では、さらに上空に〇3個があるので 300hPa であるのが分かります。

● B上空の 8500m 地点では上に〇が4.5個(端数ですみません)あるので 450hPa となります。

● ですから上空 8500m ではB上空が高気圧、A上空が低気圧ということになります。

3.一定気圧で比べると

● 次に高度は別にして 300hPa の面を考えます。この図では上に黄色の〇が3個ある面です。

● 300hPaの面はAの気柱で 8500m 、Bの気柱で 10000m 上空にあります。

● 先ほど考えたようにB上空が高気圧、A上空が低気圧ということを当てはめると、高度が高い方が高気圧、低い方が低気圧と理解できます。

● この例に当てはめると、B上空が10000m、A上空が8500m で、B上空の方が高度が高いのでB上空が高気圧ということになります。

● このように、高層天気図では一定気圧面の高度により気圧を表現します。

結局、 ~hPa で表しても ~m で表しても同じように数字の大きい方が高気圧、数字の小さい方が低気圧ということですね。  疲れた 😥 

次回さらに高層天気図について取り上げます。