平成30年7月豪雨の仕組み

平成30年7月豪雨

今回の豪雨をもたらした湿った空気はよっぽど山が嫌いらしい。

山に挟まれた水道や湾から流れ込んだ湿った空気(暖湿流)は日本海に抜けることなく、なぜか瀬戸内海で向きを変え、九州北部から岐阜県にかけて東西の積乱雲の帯を作ってしまったようです。

平成30年7月豪雨が起きた仕組みについては何人もの気象予報士の方々がいろんな解説をしていますが、多くの解説に共通している部分があります。

その中の一つとしてTBSテレビ「ひるおび」の森朗氏の解説を中心にまとめてみます。

1.太平洋高気圧の位置が北に偏っている。

このため、特に西日本に湿った空気が大量に送り込まれました。

高気圧の位置については以下の記事を参考にしてください。

ラニーニャ終わって陽性の梅雨

関東だけ梅雨明け しかも6月

戻り梅雨(梅雨前線がワープ)

2.台風7号が取りこぼした湿った大気

台風7号が日本海を北上して湿った空気を運んで来ましたが、台風7号及び台風から変わった温帯低気圧は、列島周辺の積乱雲をまとめることができませんでした。それで日本付近には湿った大気と雲が残されたままになってしまいました。

この点については少し前にNHKの気象予報士のどなたかがおっしゃっていたと記憶していますが、記憶が定かではないのでお許しください。

3.オホーツク海高気圧が張り出して来て前線を南に下げた。

4.前線の活動の活発化

太平洋高気圧、オホーツク海高気圧とも勢力が強く、両高気圧に挟まれた前線付近に大量の暖湿流が流れ込んでしまいました。

5.太平洋高気圧が南に下がる

オホーツク海高気圧の勢力がさらに強まったため、太平洋高気圧が少し南に下がり梅雨前線が東西に寝るような状態で固定しました。

6.山を避けた気流が瀬戸内海に沿って東へ向かう

通常、九州から東海にかけて南からの湿った空気は日本海に抜けるはずです。

でも今回は、東西方向に寝た前線に沿うような形で、特に瀬戸内海を西から東に向かって移動しました。

暖湿流の流れを細かく見ると以下のようになります(図を参照)。

九州・・西から入り北部で豪雨

愛媛・瀬戸内海周辺・・豊後水道から流れ、瀬戸内海を東進

高知・・南から

◎兵庫、京都・・瀬戸内海から+紀伊水道から

◎岐阜・・瀬戸内海から+伊勢湾から

7.通常雨の少ないはずの地域で豪雨が発生

高知を除くと普段それほど雨量が多くない地方で大雨が降り大きな災害を引き起こした。

ということですが、年々雨の降り方が尋常でなくなってきた印象があります。地球温暖化の影響でしょうか?おそらくそうでしょうね。

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