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太陽エネルギーの三分割

3-4.太陽放射の分割

太陽から入射したエネルギーは全部が地表に届くわけではありません。

上記のイメージ図の通り、一部は反射して宇宙に出て行き、一部は大気に吸収され、残りが地表に達します。

地球に入って来た太陽からの電磁波の内、紫外線はほぼ成層圏のオゾン層で吸収されます。

赤外線も大気中の水蒸気、二酸化炭素等により吸収されてしまいます。

可視光線も一部は大気に吸収されますが、一部は大気を通り抜け(透過し)地表に届きます。

散乱は太陽光が微粒子によって進行方向が曲げられ、あちこちに分散する現象で、空の青さ、夕焼け、雲の白さ、虹などの原因となります。天気好きには興味津々な分野ですね。散乱については別の機会にしっかり取り上げるつもりです。

まとめとして、地球に入って来た太陽放射の行方は以下の簡潔な式で説明できます。

太陽エネルギー = 反射 + 吸収 + 透過

さて、太陽からエネルギーが入って来るばっかりでは地球はどんどん暑くなってしまいますが、そうでもないです。

なぜなら、地球からもエネルギーが宇宙に出て行っているからです。それが地球放射です。

太陽から入って来るエネルギー(太陽放射)と地球から出て行くエネルギー(地球放射)が同じ量なので、地球は全体として見ると一定の温度を保っているわけです。

でも困ったことに近年そのバランスが崩れてきて地球がだんだん暖かくなっています。そのことも近いうちに取り上げていきます。