今年(2017年)の夏は西日本が猛暑、東日本、北日本は冷夏で終わりそうですね。
昨日(2017/08/27)の朝のNHKでは冷夏のメカニズムとして世界的な温暖化が原因の一つとして説明されていました。
その説明の概略は以下の通りです。上の図も見てください。
1.地球規模の温暖化
2.その影響の一つとしてユーラシア大陸で平年より気温が高くなった。
3.そのため上昇気流が強くなった。
4.上昇して東に向かった気流はオホーツク海で下降気流となり、オホーツク海高気圧を強めた。
5.オホーツク海高気圧からの冷たく湿った北東気流が関東以北の山脈にぶつかって、気温が低く雨の多い夏をもたらした。
言わば梅雨の時期の「やませ」、梅雨寒と同じ原理です。
また、今年は太平洋高気圧の日本への張り出しが弱く、高気圧の縁を沿う形で湿った暑い大気が入り込んで、しばしば全国的に激しい雷雨が生じました。
8月19日の南関東での激しい雷雨は「マルチセル」と呼ばれる巨大積乱雲によるものだそうです。
東京の世田谷の花火大会会場での暴風雨の映像が何度も放映されていましたね。
さらに8月22日の愛知での猛烈な雷雨は「スーパーセル」と呼ばれる巨大積乱雲によるもので、その円盤型の姿を撮った視聴者の写真がテレビ等で取り上げられていたので見た方も多いと思います。
アメリカで発生するトルネードの多くはスーパーセルの下で発生します。
積乱雲のメカニズムは多くのテキストに絵入りで載せられていますので、いずれこのブログでも扱うつもりです。