ここ何年も感じていることですが、春と秋という季節がなくなってしまったような気がします。夏が終わると冬になり、冬が終わると夏になる・・春物、秋物の洋服を着る機会がない・・ トレンチコートをどこで買おうか迷っているうちに夏日が続く毎日となりました。
今年(2018年)の1,2月はとっても寒く、3月は暑かった。ついでに4月も暑いまま終わりそう。
【厳冬のち暑い春 の仕組み】
先日、NHKのニュースの中で、今年の1月から3月の特徴的な気温の仕組みを解説していました。1月、2月の寒かった冬を自分なりにまとめたのが上記の図です。
その前に、通常の冬の気温の仕組みについて考えます。
1.通常の1,2月
大西洋からの暖かい気流はユーラシア大陸に向かいます。
北極には暖気が流れ込まないので寒いままです。
勿論大陸には冷たい空気を持ったシベリア高気圧があって、日本にも冷たい北西風が流れてきます。
2.今年の1,2月
今年はというと、海の温暖化の影響で大西洋の暖流の流れが変わり、大西洋からの暖気の流れも変わりました。
そのため、本来ユーラシア大陸に向かうはずの暖かい気流が北極に流れ込んでしまいました。
その反動で大陸のシベリア高気圧が強まり、例年以上に強い寒気が日本に流れ込みました。それで厳冬になったという訳です。
3.積雪地域の移動
シベリア高気圧が強まったため、中国北部やモンゴルの乾燥が進み、積雪地域が北に偏りました。
積雪があると太陽光の反射が強まり、その分気温が低くなります。
雪が少なく暖かい地域と雪が多く寒い地域の境が北に偏り、通年にはない強い西風が生じました。
4.3月の高温のわけ
このため、通例の偏西風の強風域とは別にもっと北側に強い西風が生じました。
日本列島は丁度この二本の強い西風に挟まれるようにして穏やかな天気となり気温が上昇した、私はそのように理解しました。
2018年は桜の開花も早く季節全体が前倒しになっているようです。
5月以降はどうなるのでしょうか?梅雨入りも早いのかな?そして長く暑い夏...?
ちょっと分かり辛いので順々に説明しますが、先に