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台風情報の種類

夏から秋にかけての天気予報の中で1番注目を集めるのが台風に関する予想・情報ではないでしょうか。

進路予想の他にもに幾つか予想・情報があり、それぞれ予想の示し方に決まりごとがあるので、今回はそこに注目して学んでいきます。

詳しい説明は気象庁のサイトに載っていますが、数字がいろいろ出てきてごっちゃになりそうなので、一つの表にまとめてみました。

一つ一つの解説は最小限にして表を基に説明を加えていきます。

なお、「台風」と記述されている場合は「発達する熱帯低気圧」を含むことにご留意ください。

1.台風経路図(実況と5日先までの予報)

台風の存在位置と進路予報が表示されます。

上記の表(下の方にもあります)でいうと、実況から5日予報までを地図上に表しています。

気象庁サイトから

2.実況

2-1. 通常

冒頭の表の最上段にあるように台風の現在の位置や強さ等を3時間ごと(0時、3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時)に発表します。

実況の内容は、台風の中心位置、進行方向と速度、中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風域、強風域です。

実況と、この後 取り上げる予報の発表は定時(または毎正時)の約50分後です。

発達する熱帯低気圧や台風が複数存在するときは1時間後推定を除いて約70~90分後になることがあります。

台風の大きさ、強さの分類等については別記事で扱います。

2-2. 接近時

台風が日本に接近し、影響するおそれがある場合には1時間ごと(毎正時)に発表します。

3.1時間後推定

台風が日本に接近し、影響するおそれがある場合には1時間後の推定値1時間ごと(毎正時)に発表します。

実況の発表を待っていると1時間近く経ってしまうので、1時間後推定が必要になるのかもしれませんね。

4.1日予報(24時間予報)

4-1. 通常

1日(24時間)先までの12時間刻みの予報を3時間ごと(0時、3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時)に発表します。

12時間先の予報は台風の動きが遅い場合は省略します。

内容は予報円の中心と半径、進行方向・速度、中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域です。

4-2. 接近時

24時間先までの3時間刻みの予報を3時間ごとに発表します。

5.5日予報(120時間予報)

台風の5日(120時間)先までの24時間刻みの予報を6時間ごと(3時、9時、15時、21時)に発表します。

6.暴風域に入る確率

6-1. 分布表示

5日(120時間)先までの3時間刻み分布図を下記の2つの表示方法で6時間ごとに発表します。

◇ 5日先までの積算確率

気象庁サイトから

◇ 3時間刻み

気象庁サイトから

 

6-2. 地域ごとの時間変化

5日(120時間)先までの市町村等をまとめた地域ごとの時系列図6時間ごとに発表します。下記の2つの表示方法があります。

◇ 3時間刻み

下のグラフの左側は5日(120時間)先までの3時間刻みの暴風域に入る確率を示します。

気象庁サイトから

◇ 積算

上のグラフ右側はそれぞれ24、48、72、96、120時間先までの暴風域に入る確率を積算値で示します。

7.気象庁が発表する全般台風情報

「台風に関する気象情報(全般台風情報)」は台風が発生したときや、台風が日本に影響を及ぼすおそれがあるか、すでに影響を及ぼしているときに、発表されます。

また、今後台風に発達すると予想される熱帯低気圧が日本に影響するおそれがある場合には、「発達する熱帯低気圧に関する情報」が発表されます。

これらの情報には以下の2種類があります。

 ◇ 位置情報・・台風の実況と予想など

ラジオやテレビを通して言葉で伝えたり、新聞記事として掲載したりすることなどに利用

 ◇ 総合情報・・防災上の注意事項など

台風や発達する熱帯低気圧の見通し、予想降水量など防災にかかわる情報や災害への留意点、台風の発生や上陸などの情報

「総合情報」は必要に応じて図形式の情報で示すことがあります。防災上重要なポイントである、危険度の高まる地域や時間帯等を示します。

以下に情報の例を示します。細かくて見づらい場合は気象庁のサイトを見てください。

気象庁サイトから

8.各地の気象台や測候所が発表する「台風に関する気象情報」

各地の気象台や測候所は、気象庁本庁が発表した情報をもとに担当する地域の特性や影響などを加味して「台風に関する気象情報」や「発達する熱帯低気圧に関する気象情報」を発表します。(気象庁サイトから引用)