寒冷渦VS台風

3.寒冷渦VS台風12号

寒冷渦 台風 どちらが強いでしょうか?

強い方の周りを弱い方が回る、というのが今回のテーマです。

今回もTBSテレビ「ひるおび」で気象予報士の森朗さんが解説した内容の一部をご紹介します。

1.寒冷渦VS台風11号

高気圧?低気圧?

(2018/07/25/9:00) の天気図によると、台風11号は日本のはるか東を北上していて天気に影響はなさそうですが、その代わり北海道の東にある寒冷渦を本州へと南下させるようです。

今のところ寒冷渦は地上では高気圧となっています。(北海道のすぐ南東にある高気圧です。)つまり、地上では高気圧、上空では低気圧という仕組みです。

(「高気圧の上空は低気圧?(気温と気圧の関係)」)を参照してください)

寒冷渦と台風

台風11号は背の高い高気圧である太平洋高気圧の本体(東側)の縁に沿って北上しています。

上空が寒冷渦になっている背の低い高気圧は台風の進路を妨げるほどの強さはありません。

寒冷渦を引きずり降ろす(図1.)

さらに、寒冷渦は上空では低気圧ですから風が反時計回りに吹きます。台風も同様に反時計回りです。

それで寒冷渦と台風11号が近づくと風がぶつかり合い、寒冷渦と台風11号は互いに反発し結果として互いに相手の周囲を回り込むような動きをします。

それで台風11号は引き続き北上し、寒冷渦は南下していきます。

1.寒冷渦VS台風11号

2.寒冷渦VS台風12号

次に南下する寒冷渦と台風12号の関係に進みます。

これら2つの渦巻きは、どちらか強い方の渦巻きの周りを弱い方の渦巻きが回るという、太陽と惑星のような動きをするというのが森さんの説明です。

以下2つのパターンで考えます。

A 寒冷渦が強い場合

A寒冷渦VS台風12号

台風12号は関東付近の寒冷渦の周りを回り込むように動き本州の東海上から日本に接近します。

B 台風12号が強い場合

B寒冷渦VS台風12号

寒冷渦は台風12号の周りを回るようにして南西方向に進みます。

台風12号は寒冷渦をどかしながらAの場合より西側に向けて接近して来ます。

カギは海水温

では実際にはどうなるか?

台風の進路予想は気象予報士にはできないので(もちろん一般人も)、一つの可能性としてどんなことが生じるかという意味で説明していたと思います。図1.についてはもう取り上げました。その後です。

(図2.)最初はまだ台風の勢力が弱く寒冷渦の方が強いので台風12号は寒冷渦の周りを進みます。

2.寒冷渦VS台風12号

ところが12号が進む方角の海水温は非常に高いため台風を発達させるようです。すると

(図3.)台風の勢力が寒冷渦を上回り、12号は寒冷渦をどかしながら本州に接近します。寒冷渦は西進します。

3.寒冷渦VS台風12号

この見方は気象庁の進路予想とも合致しています。もちろん台風の進路については他の幾つもの要素が影響しているでしょうから、気象庁の予想の変化に注目していきましょう。

今週末は予定があるので何とかして!森さん!

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