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梅雨の仕組みは二つある

5月から梅雨の話は気が早いような気もしますが、南の方では既に梅雨の時期に入りました。奄美では5月7日(平年より4日早い)、沖縄では5月8日(平年より1日早い)に梅雨入りしました。

5月13日のNHK「おはよう日本」で気象予報士の南さんが入梅の時期と梅雨の仕組みについてこんな風なことを言っていました。

南西諸島で梅雨入りが早かったということで、本州でも梅雨入りが平年より早くなると考えるかもしれないが、これは関係ない、なぜなら南西諸島と本州では梅雨の仕組みが違うから。

その後の話を私なりに説明すると以下のようになります。図を見てください。

1.南西諸島から九州にかけての梅雨

熱帯モンスーン気団からの気流と長江気団からの気流がぶつかり合って生じる。

2.本州以北の梅雨

小笠原気団(太平洋高気圧)からの気流とオホーツク気団(オホーツク海高気圧)からの気流のぶつかり合いで生じる。

梅雨前線の出来方が違うので、梅雨に入る時期も雨の降り方も違う。

なるほど~ ですね。ただ、もう少し詳しく調べると、西日本・南日本の梅雨と東日本・北日本の梅雨の違いというのもあります。

全体的に見て西日本では梅雨の時期に激しい雨がよく降るのに対し、東日本、北日本では「梅雨寒」という言葉があるように寒く雨がしとしと降ることが多いようです。

これらの違いについては「図解 気象学入門(講談社)」の5章の中で分かり易く説明されています。それによると西日本・南日本については図で言えば小笠原気団と長江気団のぶつかり合いで生じることが多いということです。そうすると日本の梅雨のタイプは3種類ということになります。

この記事を書いてからしばらく経って梅雨のタイプが4種類あることを記事にしました。ぜひ目を通してみてください。

⇒ 「梅雨の4気団