雲の発生12(立見です)

飽和状態の空気がさらに冷やされると、余った水蒸気が凝結して水滴になる・・・

はずですが、水蒸気って案外しぶとくて「このまま水蒸気でいる!」とわがままを言うそうです。

この状態を「過飽和」と言います。ですから相対湿度は100%を超えるという天気予報ではありえない数字になります。

この現象には水の特徴である「表面張力」が関わっています。

飽和状態を過ぎて小さな水滴ができ、さらに水滴同士がぶつかっても、お互いの表面張力によって弾き飛ばされてしまいます。しかも表面張力は水滴が小さければ小さいほど強くなるので、「たまたまできた」水滴はほとんど成長できず、そのうち蒸発してしまいます。

ですから自然界では水滴になれなかった「余った」水蒸気がある状態、過飽和の状態があるわけです。

でも、この余った水蒸気を引き取ってくれる頼もしい存在があります。

この役割を果たすのが「エアロゾル(エーロゾル)」です。

エアロゾルとは空気中を漂う微粒子のことで幾つかの種類があります。

その中でも雲の粒の核となるものを「凝結核」と呼びます。

その凝結核の代表的な物として「海塩核(海塩粒子)」を考えてみます。

海塩核の素は海水です。海水が波しぶきとして空中に飛び散って水分が蒸発し、残った塩分が結晶してできたものです。

では海塩粒子はどのようにして雲の粒になるのでしょう?

雲凝結核ができる条件は

1.吸湿性(水を吸収しやすい)

2.水溶性(水に溶けやすい)

これらの条件を十分に満たすのが海塩粒子という訳です。

さらに、水にエアロゾルが溶け込んだ水滴を溶液滴と言います。

溶液滴は空気中の水蒸気量が少し少なくても水滴として維持、成長することができます。

海塩粒子が雲粒になる過程につい次回以降の記事でさらに考察します。