前回の記事で台風5号が日本アルプスを避けて予報円の北側のコースを選んだことを書きました。
実際は避けたというより真っ二つにされてしまったようです。
8月9日のウェザーニュースの記事によると5号は行く手を日本アルプスに阻まれ真っ二つに割れ、北に向かったのが台風本体、下に向かったのが5号の残骸となったそうです。
上の図は2017年8月9日3時の天気図を加工したものです。
日本海に台風5号から変わった低気圧が、関東の東海上に5号の残骸による低気圧があることが分かります。
それぞれの経路を紺色の線で示し、また日本アルプスや関東周辺の山地を緑の線で囲みました。
これで分かる通り台風は近畿地方を通過した後、日本アルプスで分裂し低圧部が北と南に分かれて進んだようです。
この日の東京の最高気温は今季最高の37.1℃を記録しました。これは
a) 5号の残骸がもたらした熱帯の暑い空気(上空1500mで20℃)
b) 5号と5号から分かれた低気圧に吹き込む北西の風によるフェーン現象
c) よく晴れた
これら三つの要素が重なったためだといいます。
ウェザーニュースの記事は参考になりますね。
台風と地形 まとめ
上陸後勢力を弱めた台風は高い山地で息の根を止められる。