雲粒が落ちてこない二番目の要素は上昇気流。その前に雲ができる原因は上昇気流のはず。では上昇気流のもとになるものは何?
上昇気流が生じる原因で一番に浮かぶのは空気が暖められること。
当たり前・・ではなく(!)なんでなんだろ?それが今回のテーマです。
上昇気流が生じるケースは他にも、前線によって生じる場合や気流が山にぶつかって強制的に生じる場合などが思い付きます。
でも、やっぱり一番ピンと来るのは太陽の日差しで(地表や海水面が暖められて)空気が暖まるケースですよね。
夏の積乱雲や熱帯低気圧・・ THE上昇気流って感じです。
ここで、頭の整理をします。雲(粒)が落ちてこない訳は…
空気が暖められて上昇気流が生じる
⇒ 上昇気流によって雲ができる
⇒ 雲の粒がゆっくり落ちる(空気抵抗)
⇒ けど上昇気流があるので、また持ち上げられる
⇒ 雲は落ちてこない
上記の後半三つの点は既にこのブログで取り上げていました。
最初の二つの点についてはまだ取り上げていません。
そこで、次の疑問が出てきます。
1.暖められた空気はなぜ上昇するのか?
2.空気が上昇するとなぜ雲ができるのか?
この二つの疑問の答えを出すには気象学の基本中の基本が大きく関わってくるのは間違いありません。
このブログでは正確さよりイメージしやすさを求めていますので、なるべく直感的に掴めるところから入っていきたいと思います。
しばらくは上記疑問の 「1.暖められた空気はなぜ上昇するのか?」 を考えていきます。
と言っても(私を含めて)大概の人は答えを知っています。
軽くなるから です。
おしまい・・ではありません。
次から本題。また二つの疑問。
1- 1 なぜ空気は暖められると軽くなるのか?
1- 2 軽くなった空気はなぜ上に向かうのか?
ん~ん、難しそう 😕
ところで、私たちは空気が重いとか軽いとか感じたことはない筈です。
頭の上にはいっぱい空気がのしかかっているのに・・
これってプールで水中に潜る時の感覚に似ていますね。
2リットルのペットボトルを持つとかなり重い 😳
だけど、プールで水の中に潜っても重いとは感じない。
頭の上には水がいっぱい乗っているのに・・
感じるか感じないかは別として、とにかく空気にも質量があるので、重い空気も軽い空気もあるでしょう。
先ほどの質問の答えの要点を先に挙げてしまうと、
1- 1 なぜ空気は暖められると軽くなるのか?
⇒ 密度 が小さくなるから
1- 2 軽くなった空気はなぜ上に向かうのか?
⇒ 浮力 が生じるから
となります。詳しいことは次回以降の記事で取り上げますね。
上昇気流についてまとめました
空気が暖められる
⇒ 密度が小さくなる
⇒ 軽くなる
⇒ 浮力が生じる
⇒ 上昇する