大気運動のスケール

大気の運動 スケール

今回から大規模な大気の運動に移ります。

最初に大気の運動のスケールをまとめます。

上記の図は様々な大気運動の水平スケール時間スケールの関係を示したものです。

横軸が水平スケール、縦軸が時間スケールです。

このような図は多くのテキストに載せられています。ただ、テキストによって横軸を時間スケール、縦軸を水平スケールとしているものもあって、私もどちらにするか迷いました。結局、小倉義光さんの「一般気象学」に倣って横軸を水平スケールとしました。

ぱっと見、分かると思いますが、それぞれの気象現象をつなげるとほぼ一直線になります。

つまり、時間スケールと水平スケールには相関関係があり、規模の大きな現象ほど持続時間が長いということです。

縦軸(時間スケール)の時、日、年などの間隔は一定にはなっていません。これは60分、24時間、365日というように時間を表す単位の間隔が一定ではないからです。

大規模、中規模、小規模の現象はさらに細かく分けることができ、大きい順に α、β、γ で示しています。

大規模現象もα、βで分けられますが、ここでは大きい方を地球規模、小さい方を総観規模としています。

総観規模には高気圧、台風など天気図に現れるような比較的大きなスケールの現象が含まれます。

スケールの分類についてはテキストによって違いはありますが、特別気にする必要はないかと思います。

今後、それぞれの現象について詳しく取り上げていきます。どれもワクワクしそうな現象ばかりです 😀