傾度風2(地衡風 対 傾度風)

前回の続きとして傾度風と地衡風、どちらが強く吹くか考察します。

高気圧周辺では 地衡風<傾度風 となることを前回学びました。

では、低気圧の周辺ではどちらが大きくなるか?なんとなく予想はついていますが・・

順を追って解説します。

傾度風成立の仕組み

地衡風平衡における力のバランスを復習します。

では、この地衡風が低気圧周辺で吹き始めると、どのような仕組みで傾度風になるか、順を追って調べてみましょう。

前回に引き続き、力や風の強さを1個、2個、3個といった具合に表現します。個数が多いほど強いと考えてください。

B 低気圧の場合

1.遠心力を無視して低気圧周辺で地衡風が吹いていたとすると

気圧傾度力2個とコリオリ力2個がつり合って地衡風2個が吹いています。

2.遠心力が加わると

遠心力は低気圧の中心から外側に働くので、その力は気圧傾度力と反対方向に働きます。

よって、遠心力とコリオリ力の合計が3個となります。

3.コリオリ力が弱くなる

コリオリ力と遠心力の合計3個と比べて気圧傾度力は2個ではバランスが取れないので、コリオリ力が弱くなり、1個となります。

4.地衡風が弱くなる

コリオリ力と地衡風の強さは比例関係にあるので、コリオリ力が弱くなると、地衡風も弱くなり、1個となります。

5.傾度風が吹く

ここにおいて気圧傾度力、遠心力、コリオリ力がつり合い、傾度風平衡状態となり、低気圧性傾度風が吹きます。

地衡風と傾度風の比較

上記の図の1と4を比べてみます。

図1 地衡風平衡の時、地衡風の強さは2個

図4 傾度風平衡の時、傾度風の強さは1個

よって 地衡風>傾度風 となります。

遠心力の分、傾度風は弱くなるわけですね。

まあ、予想通りですが・・

傾度風の強さを表す数式もあるのですが、いずれかの機会にします。(逃げてる?)